サンマ定食が2割増しで美味しくなる方法

早起きをして、スポーツクラブでひと泳ぎした私は
「これでカロリーもしっかり消費したしね」
と、ランチにトンカツを食べる気マンマンでした。

原稿を書いている最中
絶え間なく
頭の中のトンカツが
猛烈アピールしてくる。

さっくり揚がった黄金色のトンカツ。
新鮮キャベツのしゃっきりした食感(しかも、お代わり自由)。
ソースの甘酸っぱい香りは
食欲をそそり、ご飯がすすむ。

わかったわかった。
もうちょっと待っててね。

トンカツをいなして、仕事続行。

で。
いよいよお待ちかねのお昼時。

トンカツ屋さんをめがけて歩いていたところに
魚専門の定食屋さんの看板が目に飛び込んできました。

そこで、あっさり路線変更。
魚たちが泳ぐいけすの横ののれんを
くぐることとなりました。


まず私がやられたのは。
入り口にあった看板。

写真の脇に
・千葉県銚子港直送サンマの炭火焼。
・伊豆下田港 金目鯛の煮付け。
・瀬戸内産 天然真あじのフライ。

の文字が添えられていて
心はわしづかみされました。

あんなに頭の中を埋め尽くしていた
”揚げたてトンカツ”だったのに
添えられた”産地の説明”に
やられた訳です。。。

これがただの
・サンマ定食
・金目鯛の煮付け定食

だったら、やっぱりトンカツだったと思うのです。


そんなことをかんがえているうちに
その時が来ました。

「秋だしね」とサンマをチョイスした私。
パチパチと皮がはぜ、香ばしい香りを漂わせた”千葉県銚子港直送サンマの炭火焼”定食が目の前に。
そこで奇跡を起こす一言が発せられました。


店員さん『こちら千葉の銚子港から届いたサンマです。』
こんとも「(はいはい、待ってましたよ)」
店員さん『広島産のレモンを絞って、お召し上がりください(ぺこり)』

私、ここで
しばし呆然。

えーーーーーーーーー。
今、レモンの産地を言ったよ!

サンマがこの時期美味しいのは、まぁ当然。
それが銚子港からと言われたら期待大。
そこに脇役である【レモンの紹介】!!

これがね。
何も説明なかったら
「焼き魚に大根おろしとレモン」という
なんのひねりもない当たり前の料理。

それが、脇役の紹介がプラスされただけで
「添え物なのに紹介されるってことは、きっと実力あるよね」
と思ったし
実際、口に入れた時【2割は美味く】感じたわけです。

店員さんが一言が添えただけで
私の満足度がぐぐっと上がり
味覚にさえ影響を与えました。


今日のひと技

・主役は主役を張るだけの「理由」があることを具体的に語る。→理由を正しく伝えて、イメージを膨らませる。
・脇役の実力もアピールすることで、相乗効果で魅力が増す。→主役を盛り立てる脇役にもこだわることで、より主役が引き立ち、全体の出来栄えが良くなる。

期待を高める。
それはハッタリではなく、ね。
伝えるべきことをきちんと伝える
ということは
信頼に繋がります。

これは自分のサービスや商品を紹介する時にも
使えそうですね。





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